関係性が浅い人と話すときは、まず、自分の情報を開示して相手に質問を投げかけると、よりスムースに会話が進みやすいです。
とういうのも、始めのうちは相手の人も、あなたがどんな人かもかもわからないので、
「わたしはこういったことに関心ありますよ。あなたは、どうですか?」というようなパスを出してあげると相手もそれにこたえやすくなるからです。
「自己開示・返報性の法則」から見ていきましょう。
自己開示とは何か?
自己開示とは、自分自身についての情報を相手に開示してすることです。「わたしはこういったキャラクターです」とか「わたしはこういう風に考えてます」のように、相手に自分を知ってもらうことです。これにより、相手との親密度や信頼関係が高まることがあります。
返報性の法則とは何か?
返報性の法則とは、相手に何かを与えると、相手がその恩恵に報いる傾向があるという法則です。そのため、この法則は、たんなる会話UPのスキルやテクニックというだけでなく人間関係の構築やマーケティング戦略においても利用されてます。
自己開示・返報性の法則とは何か?
自己開示・返報性の法則とは、人が他人に対して自己開示をすると、相手も自分自身について同様の情報を開示する傾向があるという法則です。また、相手に対して何かを与えた場合、相手はその恩恵に報いる傾向があるという返報性の法則も関連しています。
自己開示・返報性の法則を使った良い例・悪い例
悪い例:良い例
①悪い例:「Aさんって休みの日、どのように過ごしてますか?」
②良い例:「わたしこの前の休みの日、久しぶりに動物園行ってきてけっこう楽しかったんですが、Aさんって休みの日どのようにされていますか?」
①の場合ですと、唐突にどうしたのかな?プライベートところまで聞かれるのはちょっとな。と思われて心を閉ざされる可能性もあります。
それが、②の場合ですと、この人も話してくれたのでわたしも話そうと、自然な雰囲気で会話が成立しやすいです。お返しの法則・返報性の法則が働くからです。
長めの質問を使う
すこし、会話ができるようになれば、次からは少し話しを長めにしていきましょう。
先の例であれば、
「わたしこの前の休みの日、久しぶりに動物園行ってきてけっこう楽しかったんですが、Aさんって休みの日どのようにされていますか?」の短い質問ですと、「カラオケ」とか「バーベキュー」などのように単語で返答される可能性がありますので、こうなると少し会話を広げにくくなるので、質問は少し長めすることをおススメします。
これはやはり相手も、質問の長さ(容量)に比例して、返答しようとするからです。
メールやLineをイメージしてもらえればわかりやすいと思いますが、相手の文章量が5行なのに、こちらの返答が1行のみというのは返信しづらいですよね。
こちらも返報性の法則が働き、同じくらいの容量を返そうとするからです。
自己開示・返報性、質問を少し長めに使った会話例
例えば、先ほどの動物園の例ですと、
「わたし、パンダがすごく可愛くて好きで、前々から動物園行きたいと思っていて、やっとこの前の休みの日、予定があけれていってきたんですね。
やっぱりほんとパンダ愛くるしくて可愛いくてすっごく癒されてしまって、普段の仕事の疲れとかストレスとか全部忘れちゃうことができたんです。
ちなみにAさんって休みの日はどのようにすごしていますか?」
これくらいの容量であれば、「カラオケ」とか「バーベキュー」とか単語だけで終わることもなかなかないはずです。
おそらく、相手の人も「カラオケにいって、けっこう歌いますよ。だいたい10曲くらいは歌ったかな。十分ストレス発散にもなるし、楽しいですよ。」など少し、長めに返してくれるはずです。
ここからは、「わたし、こんな曲歌ったりするのですが、Aさんはどんな曲歌いますか?」と会話を広げて頂ければ、スムースに会話が続くはずです。
「自己開示・返報性の法則」まとめ
自己開示・返報性の法則は、日常生活やビジネスにおいて非常に役立つ概念です。ぜひ、この記事で紹介したテクニックや方法を実践して、より良い人間関係や成果を得るためのスキルを身につけてみてください。
また、自己開示・返報性の法則を活用するためには、以下のようなポイントにも注意する必要があります。
①自己開示は相手にとって受け入れられやすい範囲で行うことが大切です。過度な自己開示は相手に負担をかけることになり、かえって逆効果となる可能性があります。
⓶自分が相手に何かを与えることで、相手に好感や信頼を与え、関係を深めることが目的です。
③自己開示・返報性の法則は、単発的な行動ではなく、継続的な関係性の中で発揮されるものです。そのため、相手との信頼関係を築くことが重要です。
以上のように、自己開示・返報性の法則を理解し、実践することで、人間関係やビジネスの成果を向上させることができます。ぜひ、この記事を参考にして、自己開示・返報性の法則を活用したコミュニケーションスキルを身につけてみてください。